古くから人々の生活とともにある左官、三重の伝統文化を代表する伊勢型紙、そして芸術の一部に位置づけられる彫刻。普段では交わることの ない三つの異なる領域が、各々の個性を示した"実験"を介して一つの空間に結集しました。本展では、左官の現場を彩る"モノ"と、実験によって生み出された"サンプル"の数々を間近でご覧いただきながら、実在する"モノ"たちの内面から発せられる力強さをご堪能ください。
1955年三重県生まれ。1975年日本左官連合会職業訓練短期大学を卒業。山崎一雄氏、榎本新吉氏に師事し、土壁・漆喰などの左官全般を学ぶ。1988年株式会社杉本プラスター設立。2011年頃より土壁とアートとの協働による制作を開始し、日本各地で作品展示を行う。
1958年三重県生まれ。1977年三重県立四日市商業高校を卒業後、岩崎紙工芸社に入社し岩崎金一氏に師事。1982年小林型紙店入社。翌年より児玉博氏に師事し、縞彫りを修得する。2013年伊勢型紙協同組合専務理事。2016年伊勢型紙の彫師として、日本の伝統工芸士に認定される。
1981年東京都生まれ。2005年多摩美術大学を卒業後ドイツに渡り、2010年ドレスデン造形芸術専門大学卒業。その後、文化庁新進芸術家海外研修制度にて2012年-14年ドレスデンに滞在。2014年同大学 Meisterschülerstudium 修了。現在、拠点を三重県津市白山町に移し制作を続ける。
植島 啓司(宗教人類学者)
お問い合わせ: (株)杉本プラスター(事務局)
tel: 059-385-0133 fax: 059-395-2003
主催: 左官フォーラム 2017 みえ実行委員会